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日本人はメジャーを勝つことができないのか?

 全米プロはジャスティントーマスの逆転優勝で幕を閉じました。
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 セカンドショットやアプローチ面に関しては荒削りな部分が目立つものの、それでもティーショットとパッティングでは恐ろしいなまでの強気一辺倒のスタイルが最終日最終ホールまで持続していたのは圧巻でした。それにしても、全米オープンのケプカといい今回のトーマスといいなぜ最終日に松山の相手になる選手は最後の最後までブレずに乗り切ってしまうのか。
 そこで、普段僕が重要視しているパーオン率という指標で、松山トーマスを比較してみたいと思います。4日間合計72ホールでのパーオンは72ホール中45回と二人とも全く一緒。ただ、4日間の18ホールのうちパーオンした回数を初日から並べてみると。

トーマス 7 12 14 12 計45 回
松山 13 12 10 10 計45 回

決して、トーマスが尻上がりに良くなっていって、松山が先週の好調を維持していたところから、疲労もあって調子を落としていった。と端的に締めくくることのできないところではありそうです。本人はぎりぎりのところで粘っていたところからの16番のティーショットのミスを上げていましたが、あれも右ドックレッグのパー4で左サイドはとんでもなくつま先上がりから左側が池のセカンドショットを打たされるという絶望的な状況になる中、右サイドは比較的安全だったのが今回のコース改修でラフが深くなっているためグリーンに止まるボールを打てなかったのが厳しいところ。厳密には打ってはいけない左サイドを避けることはできているわけですし、ミスとはいいがたい部分もあったようにも思えます。
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 やはり至難の技とはいえ、上述のように統計的な実力差はほぼ皆無に等しい中、4日間をバランスよく戦い抜くことができた人が優勝できるようになっているだけに、松山選手には今後も現在のようなアイアンショットの質の高さをキープしつつ4日間戦い抜ける状態を維持していけることを願っています。個人的にはブリジストンインビテーショナルの最終日は61という圧倒的なスコアだった反面ドライバーを飛ばしに飛ばして短いアイアンでグリーンに乗せてバーディを奪っていくというゴルフだったので、本来の多少セカンドショットの距離が長かったとしても抜群のアイアンショットでピンに絡めてくる本来の松山選手がするゴルフスタイルとは離れているように感じたので、くれぐれもドライバーショットの飛距離を追求しすぎた結果ケガに悩まされるなんてことにならないでほしいですね。

 最後になりましたが、クエイルフォロークラブの16番から18番。通称グリーンマイルという呼称について考えてみると、正確には15番も含めて、見ていきたいと思います。
 まずは15番のパー5は1流プロのドライバーショットがあれば楽々アイアンで2オン可能な距離である反面、セカンドショットがこれでもかというくらい下っている場所からこれでもかというくらい上っている場所に対してショットを打たされるのでそういった打ちづらさ難しさを含んだホール。
 16番は先述のようにセカンドショットが左側が全部池なのにもかかわらず、フェアウェイからラフにかけてこれでもかというくらいにつま先上がりなので、どうやって打っても池に入りそうなセカンドショットになる可能性が高くなっています。最終日の松山は右サイドのラフからコンパクトなスイングでうまくピンに向かって打ち出すものの、ラフからのボールはグリーンに止まらずに奥のラフまで転がっていきました。
 17番はほぼ全面池のパー3、右サイドは手前がバンカー以外比較的安全なものの、ティーグラウンドはしっかりとつま先上がりでドローで乗せるのが難しい中、トーマスは完璧なショットでバーディーチャンスでした。
 18番の長いパー4は左ドッグレッグなのに左側がずっとクリークで松山も最後の最後で餌食に、セカンドショットに関しても、グリーンまではものすごい上っているので番手を上げて狙っていきたいものの、肝心なグリーンは上ってはいないので長い番手で大きめに打つとグリーンに止まらずに奥のクリークにいってしまうというホール。

 要するに、ナイスショット以外のミスショットもしくは中途半端なショットはほぼすべて池、もしくはクリークに行ってしまうというホールが3ホール続いているということです。そして一流プロですらプレッシャーがかかっているとナイスショットが3ホール続くわけではないので次々に餌食になってしまうことからわかるように、ゴルフにとって重要なのはミスショットを減らすことでもナイスショットを増やすことでもなく、ナイスショットとミスショットの中間にあるショットの質を上げていくことというだったということが、こういった難コースを通じて浸透していくことを切に願います。

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