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スイングでコースをねじ伏せる時代へ

 2年連続で、「結局、飛ぶ選手が勝つのかよ。」といった声が聞こえてきそうな全米オープンは昨年はジョンソン、今年はケプカと、まさしく飛距離の出る選手というイメージのプレーヤーが頂点に立ちました。
 開催前から、ラウンドした選手たちのラフが長すぎるという見解を元に、一部のラフを短くカットしたりと、新興コースならではの状況ですが、終わってみれば優勝争いには、名前の知れたトッププレーヤーばかり。その中でもトーマス、ケプカ、松山の三人はドライバーが飛んでいてなおパーオン率が高いというある意味飛んで曲がらない両取りなプレーヤーであることがわかります。ちなみに、ドライバーの飛距離があってなおかつパーオン率が高いというと最右翼はマキロイなのですが、彼は初日の後半9ホールで42打と、今回のコースにはフィットしなかった模様。1日18ホールの長丁場、男子プロの公式試合は4日間と競技としては長いだけに良い状態を維持し続けるのが難しいのですが、優勝したケプカをはじめスイングのバランスのよさを維持し続けることでショットの安定感を出しているのが実に上手くいっている結果といえるでしょう。中にはティーショットが300ヤードを悠々と超えているショットも多々あるのですが、それでも打っている雰囲気は決して力いっぱいフルスイングしているという感じは見受けられません。

 まとめると、力ずくで飛ばそうとするのでなくスイングの完成度を上げていくことで飛距離が伸びていくので、その結果方向性を犠牲にすることなく飛距離を伸ばすことができるということです。言い換えれば全力でフルショットしなくてもあたかも全力で打ったかのような、もしくはそれ以上の飛距離が出せる時代になってきたということでもあるので、ゴルファーとしてはスイングのバランスを良くしていくことに尽力したいところですね。

ちなみに、なぜ全力で叩くよりもバランスを崩さないように振ったほうが飛距離が出るようになったかというと、近年ゴルフクラブに使用されるカーボンシャフトの進化が目覚ましいのですが、長くなってしまうので割愛します。

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